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菜園付き賃貸を建設 自然に触れて創造力育んで

2017.02.22(水)

当別町の辻野建設工業(辻野浩社長、札幌支部会員)は、菜園付き賃貸住宅の建設を進めています。子育て世帯に入居してもらうことで、子どもたちに“土”や“自然”に触れてもらい、創造力やアイデンティティを育んでほしいと願っています。

辻野社長は、町内の不動産業・大澤産業の大澤俊信社長とともに「当別町エコアパート推進協議会」を設立。エコアパートとは、①道産材を使う②道産の珪藻土を使う③全ての面で高断熱性能を備えている④ペレットストーブを設置する⑤菜園が付いている―などの要件を満たす住宅で、特に物件に菜園が付いているということが大きな特徴です。

当別町にエコアパートが完成したのは2013年。大澤産業が1棟4戸のアパートを市街地に建設しました。このアパートには町内外から子育て世帯や家庭菜園をしたい夫婦などが入居し、1年ほどで満室に。辻野社長はここで「市場はある」と確信し、同社でもアパートを建設することを決めました。

同社が建設を進めているのは本社社屋(末広380)の近く。1棟3戸のアパートで、1戸あたり約80平方㍍、2LDKと3LDKの間取りです。それぞれ約44平方㍍の菜園が付いており、入居者は思い思いに野菜や花などを育てることができます。ことし4月の完成予定で、家賃は8万2000円と一般の物件に比べて割高ではありますが、すでに複数の問い合わせがきています。

大澤産業のエコアパートの入居者からは、「土を耕し、種を蒔き、実がつき熟すまで時間をかけて世話をするというのは今の流れとは逆の生活のような気がするが、こうして“待つことを楽しむ、味わう”というのは、子どもの成長にとっては必要だし、親にとっても子育てと重なる貴重な気付きにつながる経験」「畑で過ごす時間と畑で育った食糧が、息子たちのこれからの人生を、自分の力で生きていくための土壌を培ってくれるように思う」など満足の声が寄せられています。

辻野社長は、「エコアパートの取り組みを進めること自体が、当別のまちのイメージを良くするきっかけになると思います。菜園付きの住宅に入居したいというニーズがあるのは嬉しいことだし、“当別に来たい”という意識のある人に来てもらいたいと思っています」と話します。

辻野建設工業では、今後は菜園付き“戸建て住宅”の建設を検討しています。「市街地に魅力を付けていくことが目的で、そのひとつの手段が菜園付きアパートです。価値を高めていくことが大事ですが、まわりのニーズを掘り起こすことで、“価値”そのものを、さまざまに置き換えていきたいと思っています。当別にしかないものに価値が集まると、町の力が増すのではないかと考えています」と話す辻野社長。当別町から、新たなライフスタイルの発信が始まっています。

※「中小企業家しんぶん 北海道版」2月15日号より転載

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