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札幌支部経営指針委員会 メールマガジン vol.9

2022.03.25(金)

経営指針委員会メールマガジン「月刊 経営指針」3月号
Vol.9(2022年3月25日 発行担当:経営指針委員会 副委員長 三原 広聡)

同友会札幌支部の会員の皆様
このメールマガジンは、札幌支部会員の皆様に月に一度、同友会活動の根幹となる
経営指針成文化運動に関するさまざまな情報をお送りするメールマガジンです。
 今回は2月21日に開催された第18期経営指針研究会/第2期経営指針実践セミナー合同報告会についてご報告致します。

<第18期経営指針総括報告会>

 札幌支部 第18期経営指針研究会は昨年4月の第1講から今回の総括報告会まで、全15講のカリキュラムで開催されました。この度、第18期研究生15名がその全課程を修了し、14名がその成果を報告いたしました。例年は研究生、サポーターはもちろん、経営指針委員、一般会員が一堂に集まっての(時には社員さんがいらっしゃることもあります)報告会となるのですが、残念なことに札幌市は新型感染症の「まん延防止等重点措置」適用の真最中。研究会始創設以降初めての全面Zoom開催となりました。
報告の際には「第18期経営指針研究会報告集※」をもとに、一人7分、各自自由な形、内容で発表していただきました。

 さて、総括報告会と言えばグループメンバーと共に学び、苦悩してきた一年間の集大成。例年会場は物凄い緊張感に包まれるのですが、今回はZoom開催。心なしか研究生の皆さんの表情も幾分リラックスしているように見受けられました。グループによっては予行演習をやったところもあったそうで、周到な準備の賜物なのかもしれません。

 個々の報告の再現は控えますが、一つ一つの報告には研究生の皆さんの成長がしっかり刻み込まれていました。僕らの頃はなかなかできなかった「自分の経営を自分の言葉で語る」ことが皆さん自然にできていたこと、ほとんどの研究生が7分でしっかり過不足なく報告をまとめてこられたことなど、いずれも素晴らしい報告でした。僕の時代(これを書いている三原は8期生)は、謝辞と経営の現況の話で精一杯だったのかもしれません。

 また、今回の研究生の学びの深さや方向性を感じられる特質として、「経営のことを話し合える仲間ができた喜び」や「社員と腹を割って話すことの効用」、そして「新たな一歩を具体的に踏み始めたことの報告」が目立ったことも挙げられます。新型コロナ感染症などで暗い話題が多い昨今ですが、この報告会は前向きで、輝きに満ちた場であったと思います。

ここで、当日参加した経営指針委員の感想も紹介してみましょう。

・「コロナ禍の影響を感じさせない報告。グループでの議論がいかに大切か分かった。」

・「昨年度は原稿を素読みする人も多かったが、今年はしっかり伝わる報告だった。報告会終了後にグループで反省会をしたが、研究生からも同様の意見が出ていた。」

・「経営指針策定のシートには無い行動指針書まで作るなど、研究生同士が相互に高め合って、自社に本当に必要なものは先取りして導入していくといった気概に満ちていた。」

・「Zoomのためかリラックスしているのを感じました。これから研究会に入ろうと思うっている人へのメッセージも発信してくれた。」

・「グループごとの個性が良く出ていた。その上で自らの想いも伝わって、素敵でした」

・「報告集もじっくりと書きこまれていて、これからの実践に対する心意気が伝わった。」

・「経営者の心情に踏み込んで報告する方もいて、すでに実践の段階にあると思えた。」

 などなど、高い評価が続出しました。

 研究生の報告の後、株式会社ライトンの竹内氏は一年間研究生を支えたサポーターの代表として次のように語っています。

 「本日で研究会は終了します。皆さんしっかりと取り組まれたと思います。自分は17期修了生ですが、今年は見守る側として皆さんの成長を感じられたとともに、自分自身の成長も感じることができました。経営について相談できる仲間もできたと思います。この縁を大切にして欲しいです。自分は経営指針実践ゼミで学びを深めたいと思うようになりました。
是非、まだ経営指針に触れていない方は研究会の門を叩いていただきたいです。」

 サポーターも共に学び、さらに学ぶための仕組みが用意されている札幌支部経営指針研究会の魅力が詰まった報告会だったと思います。
 18期経営指針研究会の修了生は以下の通りです(敬称略)。皆様も、例会などでお会いした時には直接修了生の話を聞いてみて下さい。

Aグループ
 合同会社 あすな         代表  山本 綾乃
 株式会社 ズック         代表取締役  亀山 圭一
 株式会社 砂田興産        代表取締役  砂田 健児
 株式会社 補償セミナリー     技術部部長  畑中 朝晴

Bグループ
 株式会社 髙橋管機工業      常務取締役  吉田 徹
 有限会社 ツーエイ クルミ薬局  代表取締役  赤崎 幸三
 株式会社 出口塗工店       代表取締役  出口 則夫
 株式会社 博善社         代表取締役専務  北島 忍
 
Cグループ
 大建産業 株式会社        代表取締役  門脇 勝洋
 北海道電子機器 株式会社     代表取締役社長  穴田 秀樹
 株式会社 雪研スノーイーターズ  代表取締役  大槻 政哉
 有限会社 よねや         経理担当課長  中寺 さくら

Dグループ
 温熱療法院 えがお        代表  千葉 かずみ
 株式会社 T.Kワークス      代表取締役  川浦 貴秀
 北海道イシダ 株式会社      代表取締役社長  笠井 剛

みなさん、おつかれさまでした。

<第2期経営指針実践ゼミ 修了報告会>

 さて、2月21日には第18期経営指針研究会の発表に続いて、札幌支部経営指針実践ゼミ2期生による報告会も執り行われました。第2期経営指針実践ゼミは第15期経営指針研究会を修了した4名が参加、2019年より2年半の歳月をかけて今回の報告会に至りました。
今回は、函館フーズプランニングの高野氏を除く3名が熱い発表を行っています。いずれも実践ゼミの様子が良くわかるお話でしたので、ここに要約を掲載します。

■株式会社テンズホーム 代表取締役 角 航平 氏
 理念の浸透についてわからなくなり参加しました。サポーターの支援が糧になりました。実践ゼミではメンバーが持ち寄る実際の事例に基づいて進めるので多くのヒントを得られました。それを即実践することで会社に変化が起きます。採用でも取締役が理念を話すことで、それに賛同する形で社員は4名増加。研究生の頃は3名だった社員が今では10名の会社に成長しました。また、社内に委員会を発足。委員長は2年の任期で自主的な活動を行います。理念の浸透も社員が自主的に行っています。
実践ゼミに入って一番良かったのは指針を実践する習慣ができたこと。経営指針も見直しています。

■株式会社ふじ研究所 代表取締役 弘田 安 氏
 経営指針研究生の時は専務でしたが、社長就任内定のため参加しました。研究生の時は課題をこなすだけで精一杯でした。同年11月に代表就任。さっそく経営理念を周知しました。私自身の決意表明でもあったと思います。先代の考えを踏襲しながら自らの理念を構築。企業変革支援プログラムの22項目を検証、反省を繰り返すことで「できること、できないこと、必要なこと」を把握しました。メンバーのアドバイスもあり、濃い2年間となりました。

■有限会社木舎 代表取締役 佐々木 宏正 氏
 研究会とは異なり、企業変革支援プログラムStep2に沿って学び、メンバー間で議論しました。メンバーの弘田氏はレベルが高くてまとめ役的存在、角氏は毎回のように変革を繰り返し、その成長を目の当たりにしました。自分はまだまだで、劣等感を抱きながらの2年間でした。サポーターの小椋氏、松尾氏の指導に感謝いたします。実践ゼミに入らなければ経営指針のことは忘れていたかもしれません。研究会よりも楽しかったし、終えるのが寂しいです。

実践ゼミを担当する経営指針副委員長小椋俊秀氏は、委員会で「実践ゼミ生と研究生との違いが出る報告でした。高野氏の不在が残念。みなさん貴重な体験を積まれたと思います」と総括しています。

 さて、4月9日より、第19期経営指針研究会が始まります。3月23日は新しい研究生のためのオリエンテーションが行われました。一人でも多くの仲間が、経営指針に興味を持ってくださる事を願います。

次回は4月9日に行われる第19期経営指針研究会第1講の模様をレポートいたします。
また、経営指針テーマで取材して欲しい地区会例会などがありましたらご連絡ください。皆さんの取り組みも広報して参ります。