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2022年1-3月期(第Ⅰ期)札幌支部景況調査レポート

2022.05.11(水)

札幌景況感 今期・次期見通しともに停滞続く

ウクライナ問題、原材料費の高騰~先行きの不透明感さらに強まる!
ウクライナ問題が原材料費の高騰に拍車をかけ、対応に苦慮する声が多数。

1)業況判断(前年同期比):15.9Ptの大幅な悪化、短観、中同協DORも軒並み悪化
・地政学リスクの高まりや資源価格の高騰による企業マインドの冷え込み(日本経済新聞、2022/04/01)
・仕入価格高騰、価格転嫁が喫緊の課題、ウクライナ危機はビジネスに異変を起す(中同協DOR(速報)、2022/04/12)
※前回調査での次期見通しを、「1月中旬からのコロナ感染急拡大に伴う26日からの「まん防」の影響、ガソリン価格、原材料価格の高騰、                       人手不足の継続、これらがどのように作用するのか、ポジティブな要因は少ない。」と示したが、さらにウクライナ危機も加わった。

2)資金繰りの危うさ:中同協DORとの比較では、札幌支部の資金繰りの急速な悪化が顕著
・製造業と流通・商業での大幅な悪化、規模別にはマイナス推移の5人未満に加え、50人以上以外の大幅悪化

3)「次期の見通し」は、全体的に改善見通しだが、実態は厳しいのではないか
・コロナ施策は、ウィズコロナにシフトし内需喚起が進んでいるが、ウクライナ危機による世界情勢の変化、上海のロックダウンが景況感                        を冷え込ませる可能性大:原油価格、資材価格の高騰、物流の停滞…

 

2022.1-3札幌支部景況調査レポート

2022年5月11日
一般社団法人北海道中小企業家同友会 札幌支部 政策委員会
分析担当:北海学園大学 経済学部 地域経済学科 准教授 大貝 健二 氏

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