2023年4-6月期(第Ⅱ期)札幌支部景況調査レポート
2023.07.07(金)
「全国対比でも鮮明な札幌エリアの景気回復」~製造業がけん引役に!? ~
■札幌DORの業況判断・動向に関して
・札幌DORの業況判断DIはプラス16。前回のプラス8から大幅に改善。
・日銀短観中小企業のプラス5と比較しても回復度は高い。
・新型コロナ収束とともに個人消費の回復ならびに観光客が戻ったことなどにより昨年半ばから非製造業を中心に回復の兆しが一旦は鮮明に。
しかし、物価高や円安などを受け年初から再びマインドが落込み、先行きが懸念されたが、ここにきて再度浮上。次回予測も17と非常に高い水準を保っている。
・けん引役は間違いなく製造業。昨年から全国比でも好調を保っていたが、今回の伸びは突出。
・サプライチェーンのつまりや値上げの後始末に追われている全国の製造業と比較するとその差は歴然である。
■なぜ、今回は製造業が大幅な回復基調を見せたのか?
・今回の全体の回答数は165件。
・札幌市の製造業比率は約3.5%なので、この回答数だと5件程度が製造業の割合になるが、有難いことに26件という多くの回答をいただいた。
・26件の回答のうち12件が「良い」としているので、全国平均と比べると札幌DORの業況判断DIが、 若干「下駄をはいた」(実際より上振れしている)感じがあるのは否めないが、それでも本州の「サプライチェーン」に巻き込まれない札幌市の製造業が、独自の「自立回復局面」にあることもまた間違いないところであると考える。
※詳細は以下のレポートをご参照下さい。
2023年7月7日
一般社団法人北海道中小企業家同友会 札幌支部 政策委員会