HOME > 会員企業トピックス > 【我が社の自慢】多言語の拡声器が好評(エジソンハードウェア)

【我が社の自慢】多言語の拡声器が好評(エジソンハードウェア)

2019.06.15(土)

我が社の自慢は、災害時に外国人の避難誘導に威力を発揮する「メガスピーク」を開発し、用途に合わせて進化させていることです。メガスピークとは、外国人向けに非常時の案内放送をする拡声器です。日本語・英語・中国語・韓国語の4カ国語600以上の定型メッセージを標準収録し、簡単なタッチパネル操作で安心して素早く誘導ができます。

商品開発に取り組むきっかけは、2011年の東日本大震災でした。東京駅で停電が発生、JR職員がメガホンで案内誘導する中、外国人から「何を言っているか分からない、どこに逃げればいいか教えてほしい」と苦情が殺到したのです。

当社は「電子技術で明日を開く!」をモットーに、世界に一つしかない製品を作り続けてきました。

自社の技術で何とかしたいと、約1年半かけて開発したのが「MLIタッチメガホン」です。操作が簡単でWi―Fiや電話回線のライフラインがまひしても単2電池6本で8時間の使用が可能。災害時に適したこの商品は、14年に防災安全協会「防災製品等推奨品証」に認定されました。

その後、改良を重ね今では20言語に対応、首都圏と成田空港を結ぶ京成電鉄全65駅に配置され、国内の空港やホテル、リゾート施設などでも利用されています。台風21号の影響で関西国際空港が水没した時には、大いに力を発揮しました。現在は東京オリンピックを控え、急激に増える注文に対応しているところです。


▽設立=1984年、会員=代表取締役・辻誠、事業内容=弱電機器設計・製造業、社員数=11人

 

(中小企業家しんぶん北海道版 2019年6月15日号より転載)

 

関連タグ: